河辺いきものの森

東近江市の愛知川沿いに広がる河辺林は、洪水を軽減する役割と薪や柴など住民の日常の燃料を採取する場所として役割を担っていました。しかし近年、不法投棄などの場所になり、荒廃して来ました。そこで市民団体の「遊林会」が中心となり、1998年から市(当時:八日市)と協力し保全活動を行い、1999年~2001年にかけて体験学習の場として整備され、「河辺いきものの森」が出来上がりました。

園内は、300×500m(15ha)の広さで、レンジャーが常駐し、入り口にはレクチャールームを併設したネイチャーセンター(自然を解説する展示物)があり、30分ほどで回ることが出来ます。しかし低海抜地でありながら、シナノキやキクザキイチゲなど本来この標高で見られない山地性の植物が生息するなど、貴重な自然が育まれています。そして出来るだけ自然のままに残そうと保全管理された園内は、多くも木々で囲まれ、自然観察路、水辺のビオトープ、高さ12mからクヌギ・アラカシの葉やドングリを間近で観察出来る林冠トレイルなど、施設があります。もちろん四季を通じて多くの野鳥が観察出来ます。

※ネイチャーセンターの開館時間など詳しくは、上記の「河辺いきものの森」ホームページをご覧ください。

出会える鳥と季節

詳しいデーターはありませんが、近くに愛知川がありますので、渡りの季節には思わぬ出会いがあるかも知れません。
春~夏:コゲラ、キビタキ、カラ類、メジロ、カワラヒワetc.
秋~冬:コゲラ、ジョウビタキ、ツグミ、シロハラ、カラ類、メジロ、カワラヒワ、シメetc.

アクセス

【公共交通機関利用の場合】JR琵琶湖線「近江八幡」下車、近江鉄道に乗り換え「八日市」へ、再度乗り換え「河辺の森」下車、案内板を目印に歩き、約20分。
【車利用の場合】 国道8号線東近江市五個荘の北町屋交差点から新幹線・近江鉄道を越え、八千代橋南詰交差点右折し100m。名神高速道路・八日市ICから国道421号線を西へ、野々宮交差点を右折し北へ、建部日吉の三叉路を右折し東へ、右手に滋賀学園高校が見えたらすぐ。

滋賀の探鳥
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