野鳥への道 一年を顧みて

 

 晩秋から初冬へと移る頃、四千Kmの彼方から飛来し湖面に優美な姿を見せ、冬の終わりを告げる頃、北へ旅立つ水鳥。私の野鳥への関心は、そんな水鳥、びわ湖志那に飛来するコハクチョウに出会ってからです。遠くシベリアから四千Kmも旅をし毎年同じ個体が来てくれる事に感動しました。北帰行が始まると哀愁を誘うものです。 このように書き出しますと、元より鳥に愛着が有ったかの様ですが、そうでは有りません。2001年にデジカメを買って以来、エレキ系である私は写真よりもそのメカに興味があり連写性能がどうのとかダイナミックレンジがどうのとか語り合うことが好きでした。動体の一瞬の動きが綺麗に撮れたりすると喜んでいたものです。その被写体の一つがコハクチョウの飛び立つシーンでした。

 それが時間とともに、鳥の習性や環境問題を知るにつれ、いつしか野鳥への愛着と変わりました。ネットで野鳥に就いていろいろ見ている時「日本野鳥の会」「日本野鳥の会滋賀」のホームページに出会いました。これダッ!と思ったのです。「野鳥も人も地球の仲間」と言うメッセージに共感し、とにかく野鳥の世界に入ってみようと思い立った訳です。それは永いサラリーマン生活にピリオドを打ち「毎日が日曜日」になって、一年が過ぎた2012年春のことです。ここから野鳥への関わりが始まりました。

 思えば、散歩道で私と愛犬を威嚇してくる鳥がいました。「なんと、やんちゃな鳥がいるものだ」と思いましたが、その時は一寸の興味も持ちませんでした。また、夕闇に足元からバタバタと大きな音を立て飛び立つ鳥に驚かされ、「びっくりさすなよ!」と思うだけで鳥には全く関心が有りませんでした。その後、威嚇してきたのはケリと言うことを知りました。

 鳥の勉強を始めて改めて身近な散歩道に多くの鳥が居る事にも気が付きました。ケリ、ムクドリ、ツグミ、サギやタシギもいます。ザッと数えても25種類になります。過去、散歩道にそんなに多くの鳥がいるとは知る余地もなかったです。最近、近所の公園に鳥観察出掛けた時ヒレンジャクを観ました。大感激です。 また、鳥達も必死で生きていることも感じます。群れで生活するものや単独で生活するもの、それぞれが自分の一生を楽しんでいるようです。その姿に勇気づけられることも有ります。まさに野鳥も人も地球の仲間、共存共栄です。

 四季の移ろいを感じる探鳥会、梢を渡る風を感じる探鳥会、鳥好き仲間の集う探鳥会が日課の一つともなってきました。滋賀県鳥目録の324種、全種踏破を夢に描き、歩ける限り野鳥観察を続ける思いです。

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