寒波来襲、いよいよ冬到来、そんな今日、定例・下物探鳥会(琵琶湖博物館共催)が行われました。担当者のMoriさんからの報告です。今日は琵琶湖博物館との共催観察会として「からすま半島の水鳥を観察してみよう」というテーマで実施しました。  午前中は、野鳥の会側の参加者18人のほか、琵琶湖博物館の募集に申し込まれた一般参加の方8人、教師塾の学生さん8人、琵琶湖博物館の職員さん(ホール員の研修の方を含む)7人の合計41人で、いつもの下物定例探鳥会のコースを歩きました。  西風の強い日で、琵琶湖の沖合いは波が立ち、ゆっくりと観察できる状況ではありませんでしたが、波の間に間にヒドリガモやオカヨシガモが浮き沈む姿が見られました。また、風の当たりにくい岸付近にオオバンやマガモ、キンクロハジロなどがかたまって観察できました。  水鳥以外でも、チュウヒやオオタカ、ノスリなどの猛禽類が登場し、参加者から「タカ!タカ!」という叫び声があがりました。特にチュウヒは、集合場所での説明中に2羽が絡み合うように飛びながら登場し、説明が中断するという一幕もあり、その後、コースを回っている間にも何度か登場してくれました。

天気:曇り 気温:6~9℃ 時間:9:50~13:00

「出現鳥」

オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、サンカノゴイ、アオサギ、ダイサギ、ヒクイナ、バン、オオバン、タシギ、ユリカモメ、トビ、チュウヒ、オオタカ、ノスリ、カワセミ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン 46種類+ドバト

琵琶湖博物館前に集合護岸からの観察でスタート荒れた湖面を避けて、ヨシ原にカモたちが

東屋からの観察、湖面からの風が冷たいです湖岸から田畑へ小鳥たちの姿が少ないかな?

再び湖岸へ、赤野井湾  探鳥会など写真提供:akasyoubin      講演の様子

 午後は、琵琶湖博物館の会議室で亀田専門学芸員に「鵜の山でのカワウと人とのながーいつきあい」という題名で講演をしていただきました。一般参加の子供さんにもわかりやすいように、「カワウの声はどれでしょう?」といったクイズもまじえて、カワウという鳥がどんな鳥かを解説。そのうえで、愛知県知多郡美浜町上野間にある鵜の山で、約160年前から40年前まで100年以上にわたって続けられたカワウコロニーでのカワウ糞の肥料としての利用の仕方について現地で調査された結果をお話ししていただきました。鵜の山は村の森で、糞を採取する権利は入札で決めていたこと、入札で得たお金は学校や公会堂をつくるなど公共事業に使われて地元を潤したこと、肥料として使われなくなった今でも、鵜の山の地元では、カワウが身近な存在として、町のシンボルになっていることなど、興味深いお話でした。
 ほとんどの地域で、すっかり嫌われものになってしまっているカワウたちですが、木を枯らしても、問題になるほどにはコロニーが密集していないとか、コロニーの周囲に被害を受けるような形態の水産業が営まれて無いなど、人との摩擦がおきにくいという条件がそろっているということです。